「疾風！　アイアンリーガー」B-CLUB連載「昨日の薔薇を訪ねて」

マグナムエースとマッハウインディが表紙を飾った雑誌は、後にも先にもこの雑誌だけではあるまいか。 バンダイ・ホビー事業部から出ていた「エンターテイメントを追求するカルトマガジン」B-CLUB。 バンダイ関連の作品を中心に、アニメ、特撮、プラモ、モデルガン、フィギュア等々を扱った"濃ゆい"かつ"かゆいところに手が届く"雑誌だった。


1993年の97号よりアイアンリーガーの連載ページ「路地裏（後にメインストリート）アイアン倶楽部」がスタートし、 94年の105号からは、作中に登場したリーガーたちのその後を追う「昨日の薔薇を訪ねて」なる記事が連載された。


「１話でシルバーをやめちゃったジェイクとジムはどうなったの？」「ワイルドホークのその後は？」等々、ファンの知りたいキャラの足跡を辿る、まさにかゆいところに手が届く内容だった…が、時にはファンを落胆させる記事もあったのだった。イラストは、ポプラ社「アイアンリーガーサッカーゲームブック」を手がけた武半慎吾氏。

B-CLUB106号（9月号・8月25日発売）106ページ「第2回　スーパーヘッド」

●あらすじ

　ナショナルチャンピオン戦で大破したスーパーヘッドは生きているのか？ スーパーヘッドのその後を尋ね、ダーク財団を訪れたジョージィ・アイランド。 さっそくゴールドフットにインタビューを試みるが、「頭のデカいリーガーだって？　1年前だと分からねえなあ。ここにはいろんな奴がいるからなぁ…」と"スーパーヘッドの存在そのものを忘れた"発言をされてしまう。 その後もジョージィはギロチにインタビューを試み、「一部ではリハビリ中との噂ですが…」と尋ねてみるが、ギロチは「広報部に資料を用意させる」としか答えない。その後、広報部からは「廃棄処分」との返答があったのだった。


●ポイント

　全国のスーパーヘッドファンを落胆させた問題の回。こんな末路をわざわざファンに報告するぐらいなら載せなかったほうが良かったのでは…とファンの間では嘆きの声が上がった。

　何より、スーパーヘッドの決死のナパームドライバーを受けてアタックトルネードを繰り出したはずのゴールドフットが「スーパーヘッドのことを何も覚えていない」という展開に激怒した人も多かったよう。案の定、その後の連載コーナーには「ゴールドフット、頭大丈夫か」「ネジが一本抜けてるんじゃないのか」等の投稿が寄せられた。