「疾風! アイアンリーガー」B-CLUB連載「昨日の薔薇を訪ねて」

マグナムエースとマッハウインディが表紙を飾った雑誌は、後にも先にもこの雑誌だけではあるまいか。 バンダイ・ホビー事業部から出ていた「エンターテイメントを追求するカルトマガジン」B-CLUB。 バンダイ関連の作品を中心に、アニメ、特撮、プラモ、モデルガン、フィギュア等々を扱った"濃ゆい"かつ"かゆいところに手が届く"雑誌だった。


1993年の97号よりアイアンリーガーの連載ページ「路地裏(後にメインストリート)アイアン倶楽部」がスタートし、 94年の105号からは、作中に登場したリーガーたちのその後を追う「昨日の薔薇を尋ねて」なる記事が連載された。


「1話でシルバーをやめちゃったジェイクとジムはどうなったの?」「ワイルドホークのその後は?」等々、ファンの知りたいキャラの足跡を辿る、まさにかゆいところに手が届く内容だった…が、時にはファンを落胆させる記事もあったのだった。イラストは、ポプラ社「アイアンリーガーサッカーゲームブック」を手がけた武半慎吾氏。

B-CLUB105号(8月号・7月25日発売)106ページ「第1回 ジェイク&ジム」

●あらすじ

 レポーターのジョージィ・アイランドが、シルバーを辞めたジェイクとジムの消息をたどる。 ジェイクとジムは他チームへの入団を志したが、当時最下位のシルバーを辞めた彼らに勧誘はなく、入団を希望しても断られ続けたという。仕方なく彼らは中央リーグでのプレイを諦め、西部の開拓地で第2の人生を送ることに。

 ジェイクは大陸横断道路を作る工事に従事する一方で、作業用ロボたちが作ったサッカーチームに加入。ジムは西部の開墾作業地で地元のサッカーチームに入団。休日に開かれる小リーグでポイントゲッターとして活躍しているという。


●ポイント

当時、ファンブックやアニメ雑誌で「あと1日シルバーに居座っていればいい目にもあえたのに」等々と囁かれていた彼らだけに、その後も無事活躍している話が聞けるとは嬉しい限り。武半慎吾氏独特の温かみあるイラストも◎。